「薬」剤形とその特徴

「薬」は、各種疾患や病気の症状に合わせて、治療・回復へ向かうように開発されています。内服薬や外服薬、それぞれの剤形とその特徴をみてみましょう!


 

薬の剤形ごとの特徴

【内服薬】                                          内服薬は口から飲む薬で、胃や腸で吸収され、肝臓を経て血液中に入り、               病気の現場まで運ばれて治療効果をもたらします。作用が穏やかで               保存性が良い反面、効果が出るまでに時間がかかるという欠点もあります。                                                それでは、内服薬の剤形とその特徴を見ていきましょう。                                                                      

 ・散剤  :  早く浸透させるため、粉末状にしたもの。 症状や年齢に合わせて            分量を調節しやすいのが特徴。

・顆粒剤   :   散剤を飲みやすく細かい粒状に加工したもの。徐々に溶けるよう       加工されたものもあるので、噛み砕かずに服用する。

・錠剤   :   水で飲む一般的な固形状の薬と、噛みながら口の中で溶かしていくチュアブル錠、舌下に入れてゆっくり溶かし、口の中の粘膜から吸収させる   舌下剤がある。

・カプセル剤    :    ゼラチンで作られたカプセルに薬を詰めたもの。カプセルの   厚さなどにより、 最も効果を上げる場所で溶けるように工夫されている。   湿気や熱に弱いので保存に注意が必要。

・液剤 シロップ剤   :    吸収が良く、乳幼児にも飲みやすいのが特徴。         ただし、変質しやすいので冷蔵庫などで保存し、使用期限によく注意すること。

 

【外用薬】                                                     皮膚や粘膜など体の表面に塗ったり貼ったりする薬は外用薬と呼ばれ、           薬をつけた場所で直接治療効果をもたらします。患部に直接作用するので     効果が早く現れ、消火器を経由しないので胃腸障害などの副作用がない反面、    効き目が弱く応用範囲が狭いなどの短所もあります。                   それでは、内服薬の剤形とその特徴を見ていきましょう

・軟膏剤  :  一般的に油性で水をはじく。傷などがあっても刺激が少なく              保護効果もある

・クリーム剤  :  一般的に水性でよく伸びるので、広い患部にも使いやすく          べたつきが少ない

・液剤 うがい薬、消毒薬    :   虫刺され薬などで使用されている剤形

・点眼剤    :   いわゆる目薬のことで、 直接目に投与して目の病気の治療や、         症状の改善を行うもの

・坐剤   :   痔など肛門の病気に直接作用するものと、 直腸から成分を吸収させることで内服薬と同じ効果をもつものがある。 胃への副作用がなく、即効性と          持続力があるのが特徴

・貼付剤    :   多くは打ち身や筋肉痛など主に痛みと 炎症を抑える薬の成分を皮膚から体内に浸透させる。痛みやコリがあるところに、しわにならないように貼る

 

 

水以外の飲み物と一緒に飲んでもよい?

薬を水や白湯以外の飲み物で飲むと、その中に含まれる成分や     添加物の影響で吸収が 遅くなって効き目が悪くなったり、逆に効果が強く現れて副作用が              起こったりする危険性が あります。 例えば、ぜんそく薬をコーヒーや緑茶で          飲むと、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインの作用で 頭痛や不眠などの副作用が出やすくなります。 また、グレープフルーツジュースの場合、 グレープ          フルーツに含まれる苦みの成分が、血圧を下げる薬や花粉症の薬の作用を               強くして、思わぬ副作用が現れることが知られています。                                            そのほか、牛乳に含まれるカルシウムなども 薬に影響することがあります。        このように、薬と飲み物の関係には、複雑なものがあるので注意して                飲みましょう。

 

 

 

 

 

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