春の養生法 立春~立夏にかけて

立春から立夏にかけて、春を迎えます。

春の季節は“風邪(ふうじゃ)”の影響を受けやすいため、体の不調が体のいろいろなところに発生しやすい時期です。

今回のテーマは、春におすすめの養生法をお届けします。

中医学の春とは … 立春から立夏(5月6日頃)までの6節気を含む3ヶ月

【立春】(2月4日頃)  【雨水】(2月18日頃)  【啓蟄】(3月5日頃)

【春分】(3月21日頃) 【清明】(4月4日頃)   【穀雨】(4月20日頃)

冬至(12月20日頃)から春分(3月21日頃)にかけて、中医学の考えでは“陰消”、そして、春分(3月21日頃)から立夏(5月6日頃)にかけて”陽長”が起きています。


〇陰とは… 消極的・下降・寒冷・暗い・物質的・機能減退

〇陽とは… 活動的・上昇・温熱・明るい・機能的・機能亢進


春は冬の間にこもっていた大気中のエネルギーが開放される季節です。

春分に向けた“陰消”により、“陰”の感覚が減るため、“陽”に向けて体も適合していくことが重要です。

陽気を取り入れるために…

人体内でも陽気が多くなって新陳代謝が活発になり冬に貯えたものを発散、使う時期で、体も動かしやすい感覚になります。

〇 陽気が増えてくる朝に向けて、朝余裕をもって早起きをして陽気を取り入れましょう。

  気持ちも高ぶりやすく、怒りの感情が芽生えやすいですので余裕の気持ちが大切です。

〇 ゆったりとした気持ちでイキイキと楽しい気分で身体を軽やかに動かし、一日の始めを過ごしましょう。

  ゆっくりでもかまいませんので、楽に自分のペースで進めます。

〇 晴れている日は、太陽の光(陽気)を浴びましょう(時間を感じる幸せホルモン・セロトニンも活発化します)

  ※ 中医学の古典である「黄帝内経(こうていだいけい)」にも「春はできるだけ早起きして活動を行うこと」と書かれています。

季節のうつろいにより、気候候変化によって生じやすい症状があります。

  — 春 : 風温病 … “風邪(ふうじゃ)”の影響を受けやすい季節です。

  • “風邪(ふうじゃ)”は、春は風が強いことが多く、「風」の文字通り、よく動き、変わり、上部に行く性質をもっています。

「上部に行く=人の体の頭に向かう」ことで“頭痛”を引き起こしやすい性質があります。

万病のもと”と言われており、他の邪を引き込んだり、他の邪よりも大きな力をもっています。

“陽の気”を取り入れて、春の季節に適合した過ごし方が“風邪(ふうじゃ)”の影響から身を守る健康法の一つです。

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